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受付での通訳:選定療養費
受付での通訳
病院の受付でよく通訳が頼まれる内容があります。それは選定療養費の説明です。みなさんは選定療養費を聞いたことありますか?
選定療養費とは
「初期の治療は地域の医院・診療所などで、高度・専門医療は病院(200床以上)で行なう」という、厚生労働省により制定された制度です。つまり、初診で200床以上の大きな病院へ行くとき、患者さんは初診料以外に、選定療養費を支払う必要があります。なお、選定療養費の金額は病院が設定するもので、病院によって違います。
選定療養費を徴収する目的
選定療養費制度は 、大きな病院と他の診療所との機能分担を推進するために設けられたものです。言い換えると、大きな病院の混雑を緩和し、より地域で限られた医療資源の有効活用を図ることが目的です。
定療養費がかからないケース
・他の医療機関からの紹介状(診療情報提供書)を持っている場合
・救急車で運ばれた緊急の場合
・生活保護法の医療扶助の対象となっている場合
・特定の疾患や障害などで、各種の公費負担を受給されている場合
・受診する診療科は初めてだが、同じ病院で別の診療科に通院されている場合
それ以外のケースもありますので、詳細は医療機関に問い合わせしましょう。
終わりに
この制度はとても複雑で分かりにくいものです。そして、日本語が分からないと尚更で、充分に制度を理解しない場合、受診後のお支払いのとき、トラブルになります。医療機関は医療通訳を介し、受付のとき、この制度を説明するのが無難でしょう。