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医療通訳は逐次通訳
逐次通訳の理由
奈良医療通訳のリューです。先日、医療通訳の方式は原則として逐次通訳と伝えました。なぜ逐次通訳が適切なのか、今日話したいと思います。
安全性
医療は安全第一です。医療者が患者さんに伝えたいことを漏れなく、そして充分に理解してもらうために、逐次通訳が適切です。医療者がある程度の長さを発言した後、通訳はそれを患者さんに伝えます。反対に、患者さんの訴えが医療者にちゃんと伝わるように、同時通訳ではなく、時間をかけても、逐次通訳が良いのです。
対話式
医療現場で医療者と患者さんのやりとりは対話式です。そして、医療通訳は一人で医療者と患者さんの間に入って、両者の発言を通訳しなければなりません。こういう場面は逐次通訳が適切です。時々医療者と患者さんが同時に喋りだすことがあります。その場合、通訳はうまく会話の交通整理もしないといけないのです。同時通訳だと、通訳には負担が大きすぎます。
終わりに
こういった理由で、医療通訳の方式は逐次通訳が適切です。医療者が指示した後、患者さんがすぐ動作で応じないといけないときを除き、逐次通訳を勧めます。