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医療通訳倫理:守秘義務
●医療通訳倫理:守秘義務
奈良医療通訳のリューです。前は医療従事者の視点で通訳者の使い方について紹介しました。そして、医療通訳者になるために、どのようなスキルが必要かについて述べました。今回はこれから数回にわたって、医療通訳者になりたい方のために、医療通訳の倫理規定について話したいと思います。
●守秘義務
医療通訳者は、患者や病院、そして医療従事者に関する業務上知りえた情報を、第三者に漏らしてはいけません。実際、通訳を通じて患者さんの名前、年齢、住所、病状などといった個人情報以外に、医療従事者や病院が公に開示していない情報を通訳者が知るケースは多々あります。むやみに情報を公開してしまうと、患者さんや医療従事者を特定してしまう恐れがあります。
●世界は狭い
日本において外国人は少なく、世界は意外と狭いものです。自分の病状などを関わってるコミュニティーのみなさんに知られたくないこともたくさんあります。そして、通訳者による情報の拡散で、個人が特定しやすくなりますので、守秘義務を守りましょう。特殊の事情がない限り、病院以外で患者さんを見かけたとき、自らの挨拶も控えるのが良いでしょう。