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通訳者の使い方:コミュニケーション方法
●通訳者の使い方:コミュニケーション方法
奈良医療通訳のリューです。前回は医療通訳を使うとき、文章が短くかつ明確にするのが重要と話しました。より通訳者と患者さんに話が分かってもらうように、今回はいくつかのコミュニケーション方法を紹介したいと思います。
●例えや数字で表現
医療の表現はとても特殊で、分かりにくいものは少なくないです。痛みの表現で「ズキズキ痛い」、「ズキッと痛い」、「ズキンと痛い」は何が違うか、人はそれぞれ理解度が違うので、正確に伝えるのは難しいです。こういう時は、痛みを例えたら良いかと思います。脈が打つような痛み、一瞬の衝撃のような痛みなどの言葉で述べると、通訳者も説明しやすくなるかと思います。そして、痛みの強さはペインスケールにある数字で表現したりすると、分かりやすいでしょう。
●ツールの活用
骨や筋肉などを説明するとき模型を使うと分かるし、発疹の種類を聞きたいとき、写真を見せて聞くのが良いでしょう。発作の時期を知りたいとき、カレンダーを使うと効果的です。模型、写真、カレンダーなどのツールを活用するのが一番です。
●図や文字の活用
病状や病名などを伝えたいとき、図を描いたり、文字を書いたりするのをお勧めです。図や文字は視覚情報なので、間違いにくいし、確実に内容が伝わります。場合によって、患者さんは帰ってから自分で調べたりすることもできるため、有効な方法の一つです。
●終わりに
通訳者の使い方について、3回に分けて紹介しました。状況を見極め、いろいろな方法を試してみてはいかがでしょうか?経験値はものを語りますので、医療通訳をたくさん使っていくうち、また新たなことが分かってくるかと思います。そのときはまたフィードバックしてください。今後ともよろしくお願いします。